女性社員対談

品質保証や生産技術、開発など、技術系総合職として活躍するエヌ・イー ケムキャットの社員を代表して、3名の女性社員が登場。入社動機や仕事のやりがい、働きやすさなど、さまざまな視点から当社の魅力を語ってもらいました。

  • 横川 真央

    自然科学研究科/自然構造科学専攻修了

    生産本部 つくば事業所
    品質保証室 マネージャー

  • 川嶋 智佳

    薬食生命科学総合学府/食品栄養科学専攻修了

    研究開発センター 化学触媒開発部
    つくば化学触媒課

  • 野﨑 永莉香

    自然科学研究科/数理物質科学専攻修了

    生産本部 つくば事業所
    生産技術室

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

Talk theme 01学生時代、心に描いた
“理想の社会人像”

――学生時代、どのような研究に携わっていましたか?

  • 横川

    化学系の学部に進学し、大学院で分析化学を専攻しました。「第四級アンモニウム塩の抽出過程に及ぼすイオン構造の影響」をテーマに研究し、水層と有機層の間で物質がどのように移動するのか、そのメカニズムの解明に取り組みました。

  • 川嶋

    微生物系の研究室に所属し、「ニコチンの骨格形成酵素の探索」というテーマの研究に携わりました。具体的には、大腸菌や酵母などの微生物を用いてタバコの遺伝子を発現させ、ニコチンの生合成経路を明らかにするというものです。

  • 野崎

    私は学部時代に化学を専攻し、大学院進学後は溶液化学について研究しました。研究対象は「二次電池」で、より品質の高い電池の開発に貢献するため、溶液内の構造を解析しました。

――エヌ・イー ケムキャットに入社した理由は?

  • 横川

    就職活動中は、「バリバリ働きたい」という思いだけで突っ走ってきたため、福利厚生や働きやすさに関しては一切考えていませんでした。そのため、当社は福利厚生が非常に充実していますが、その点は一切意識せず、「技術職として活躍できる」と感じたことから、入社を決めました。

  • 川嶋

    「やるからにはとことんやりたい」と思っていたので、「好きな仕事に携われるか」という点に加えて、ライフイベントを踏まえて「長く働ける環境があるかどうか」という視点でも企業を検討していきました。学生時代の研究で用いた酵素が触媒の一種だったこともあって、触媒メーカーである当社に興味を抱き、福利厚生や働く環境も非常に恵まれている会社であることを知り、入社を志望しました。

  • 野崎

    高校時代の恩師に「野崎は化学で世界中の人と繋がりながら新しい何かを開発していくことが向いている」という言葉をいただいた時から、「化学」と「グローバル」が私の人生のテーマになりました。就職活動でももちろん、化学業界のグローバルメーカーを中心に検討。若手社員でも海外出張をする機会があると知り、当社に入社しました。

Talk theme 02エヌ・イー ケムキャットで
築いてきた“キャリア”

――現在、担当している業務内容を教えて下さい。

  • 横川

    つくば事業所内にある品質保証室で、自動車メーカーの顧客担当をしています。顧客のニーズを満たした製品をスケジュール通りに納品することが、私のミッションになります。各部門のメンバーが参加する会議体を設定するなど、製造における検討課題に取り組んでいけるようサポートしています。また、海外サイトへ製造拠点を移す「技術移管」の業務も担当しています。こちらは、顧客が求める品質基準を満たせるよう、品質管理の項目や方法を検討しています。

  • 川嶋

    私が所属するつくば化学触媒課では、開発・評価・量産の三つのチームに分かれて触媒の研究開発を進めています。私は燃料電池触媒の評価を担当しており、開発チームや量産チームの依頼に応じて、品質評価や性能評価を行っています。評価結果は、依頼者以外の他のメンバーにもフィードバックしています。その狙いとしては、課内で情報共有することと、特に自身の考察を発信することにあります。評価目線の考察を提供することで、開発や量産のアイデアの創出を増やせるように心がけています。

  • 野崎

    生産技術室で、自動車触媒の量産化検討を行っています。開発時と同レベルの品質を保ちつつ、安定的に量産できる体制を整えるため、製造工程ごとに検証を行って求める品質に近づけていきます。私は、入社1年目は主に他部署で研修を行い、2年目から本格的に生産技術室での活動を開始しました。小ロットから規模が大きくなるとわずかな配合の違いでも性能に差が出てきます。そのため、何度も検証を重ねて材料の物性を把握し、配合のバランスを整えることが大切です。

――どのような時に、仕事のやりがいを感じますか。

  • 横川

    仕事柄、製造や開発、営業などの各部門と協力しながら課題を検討していくことが多く、各部門のエキスパートから新たな知識や見解を聞くたびに、刺激を受けています。海外サイトへの技術移管も、現地のスタッフをはじめ、さまざまなメンバーとの協力が不可欠です。日本とは価値観の異なるメンバーたちとディスカッションしていると、時に意見が対立することもありますが、だからこそ、いくつものハードルを乗り越えて交渉が成立した時は、何物にも代えがたい喜びを感じます。

  • 川嶋

    日々、さまざまなサンプルの依頼を受け、実際に評価を行っていくと、サンプルごとに異なった特徴が見えてきます。最初は波形が違うといった程度のわずかな気づきでしかありませんが、文献を調べたり、予備実験をしたりすることで挙動の違いがよりはっきりと見えてきます。こうした小さな気づきを重ねていくことで、それぞれのサンプルの特性が掴めると、依頼者にフィードバックできる内容も濃くなりパッと道が拓けたような気持ちになります。このような検討の積み重ねで研究開発の促進に貢献でき、とてもうれしく感じています。

  • 野崎

    ラボスケールから量産スケールに移行する上で大切なのは、現場の社員が製造しやすいような工程設計をすることだと思います。自動車触媒では、スラリーという液状の材料をハニカム上の単体にコーティングするのですが、スラリーに添加剤を加えることで塗りやすさが向上します。製品の設計や製造工程を改善していくことで、製造担当の皆さんにとって作りやすく、かつ生産性の高い現場にしていける点に、この仕事のやりがいがあると思います。また、私はグローバルな仕事に興味があるので、海外拠点とのミーティングに参加させていただけるのも、大きなやりがいになっています。

Talk theme 03どんな時も自分らしく。
充実の“ワーク・ライフ・バランス”

――働く環境について教えて下さい。

  • 横川

    働きながら子育てをする場合、どうしても不安を感じてしまいがちだと思います。以前と同じように、責任ある仕事を任せてもらえるのか。子育てに関して、職場の理解はあるのか――。私自身の経験をお話すると、どちらも心配は無用でした。復職後、海外への技術移管プロジェクトを任せていただきましたし、子どもの急な発熱などで早退しなければならない時は、上司や同僚が笑顔で送り出してくれました。また、私の夫も当社に勤務しているのですが、二人目を出産した時に夫が一週間の育休を取得しました。男性社員が育休を取得するのは決して珍しくなく、すべての社員にとって働きやすい環境があると感じています。

  • 川嶋

    忙しい状況でも、上司や先輩が周囲を気にかけてくれていることが多く、困ったときも相談しやすい環境だと思います。特に入社当初は社会人になったばかりで分からないことが多かったのですが、何も言わなくても上司が私の気持ちを察して、声をかけてくださいました。「元気か?」と、よく聞かれ、これが話すきっかけとなって仕事に対する不安がやわらいだことを今もよく覚えています。また、セミナーや学会の聴講を勧めてくれるなど、学ぶ機会をたくさん作ってくれるのもうれしいですね。

  • 野崎

    福利厚生が充実しているだけでなく、有給休暇の取得を会社が奨励するなど、実際に制度を活用できている点も当社の働く環境の良さを象徴していると思います。つくば事業所は勤務時間が8:00~16:30までなので、終業後の時間も有効に活用できます。会社の研修制度で英会話を習っているのですが、英会話のあとに映画を観ても、まだ時間があるくらいです。「平日、早い時間に帰宅して、自分の時間を楽しむ」――仕事だけでなくプライベートも大切にしたい私にとって、最高の環境です。

――今後の目標についてお聞かせください。

  • 横川

    私は欲張りなので、家庭と子育てと仕事の3つを両立させることが目標です。何か一つが欠けるような働き方はしたくないですし、手抜きも絶対にしたくない。それどころか、私自身の趣味の時間や勉強の時間も大切にしたいくらいです。当社は、子どもが小学校6年生まで時短勤務ができるほか、子どもの急病や学校行事のために有給やフレックス勤務ができるなど、子育てを応援する制度が充実しています。私自身も多くの方に支えられて子育てと仕事を両立してきたので、後輩たちにもこうした当社ならではの制度を上手に活用しながら、人生そのものを充実させていって欲しいです。

  • 川嶋

    「女性が働きやすい環境ってなんだろう」と考えた時、当社のような環境は恵まれていると感じます。なぜなら私自身、仕事で性別が不利になったことがないからです。誰もが同じ目線で仕事ができるように配慮してくださいますし、誰かが困っている時には周囲の社員が助けてくれます。このような環境の中で、私は「お客様に信頼され、仕事を任される存在」になりたいと思っています。現在、私が担当している仕事ならば「開発や量産チームのメンバーや、その先にいるお客様のために」という視点を持つことを忘れずにいたいですね。長く働きながら、会社にとって必要な人材になれたらと願っています。

  • 野崎

    生産技術室は男性が多い職場なので、女性の視点で「安全に効率よく働ける環境」について考え、会社に提案していきたいと考えています。今は入社して数年と経験が浅いため、今後のライフイベントについては具体的にイメージができていないのですが、今と同じようにプライベートを充実させていきたいですね。そして、高校時代からの夢である「グローバルな働き方」をぜひ実現させたいです。当社には、入社3年間英会話講座を受講する「新入社員英会話研修」など、教育・研修も充実しています。これからも積極的に語学力を磨いていきながら、この目標を叶えていきたいと思っています。

学生の皆さんへのメッセージ Message

  • 横川 真央

    就職は、学生の皆さんにとって大きなターニングポイントですが、決してゴールではなく、むしろ人生の通過ポイントに過ぎません。つまり、就職してからのこと――どのような仕事に携わりたいのか、どのような働き方がしたいのか、そして、どのような人生を歩んでいくのかを考えることが大切になってくると思います。将来について考える良い機会でもあるので、まずは「なりたい自分」をしっかりイメージして、就職活動に臨んでください。

  • 川嶋 智佳

    興味がある業界や会社を絞ることも大切ですが、それ以上に、会社の雰囲気や会社との相性をチェックすることも大切です。説明会に参加し、会社見学や事業所見学をし、面接を受ける。こうしたプロセスの中で、「良い雰囲気だな。自分と合うな」という会社が見えてくるからです。もしかしたら、今、皆さんが視野に入れていない業界の中に、最高に相性の良い会社があるかもしれません。だから多少、時間がかかったとしても、じっくり就活に取り組んでもらえたらと思います。

  • 野﨑 永莉香

    かつて、就活生だった頃、私はどの会社の面接でも、自分の個性を隠さず、ありのままの自分を出すよう心がけました。自分らしさを受け止めてくれる会社で働いたほうが、のびのび働けると思ったからです。私は臆さずに自分の考えを主張するので、「生意気だな」と思われてしまうこともあるかもしれませんが、当社の面接官は、そんな私を笑顔で受け入れてくれました。だから今、就活に臨んでいる皆さんも、自分らしさを大切にしてほしい。きっと、皆さんが自然体で働ける会社が見つかると思います。