石油精製・石油化学触媒
エヌ・イー ケムキャットが提供する石油化学向け不均一触媒の特徴
- 反応物/反応液からの濾別が容易です。
- 大気条件下で保管可能で、高い安定性を有しております。
- 使用前の前処理が不要です。
- 濾別後の使用済触媒からの貴金属の回収が可能です。
※一般的な条件下での使用を想定しています。 - 50年を超える技術ノウハウを基盤とした貴金属のコントロールが可能です。
→多様な成型体(球状、押出成形品、タブレット等)における貴金属の担持位置や状態の制御
→活性炭、アルミナ、シリカなど、担持母体の特性および、触媒被毒に対応した触媒の設計
触媒化学分野での水素化反応の代表例
- 不飽和結合(オレフィン)の水素化
- アルデヒド類・ケトン類の水素化
- 石油樹脂の水素化
その他反応例
- エチレンの酸化的アセトキシ化反応(酢酸ビニル合成)
酢酸ビニルモノマー(VAM)触媒
酢酸ビニルモノマー(VAM)は、エチレンと酢酸の気相反応で製造され、貴金属触媒(通常は金とパラジウム)が使われます。この反応は激しい発熱を伴う酸化反応のため、触媒による反応のコントロールが安定製造のための重要技術となっています。エヌ・イー ケムキャットは50年以上に渡り、技術改良を行いながら、触媒を提供しており、お客様のご要望に応じカスタマイズすることが出来ます。
酢酸ビニルモノマーは、酢酸ビニル樹脂の原料、中華めんの食感や風味を出すかんすい、豆腐の凝固剤やチューインガムのガムベースの他、接着用途として紙容器類のコーティング材、布・紙ラベルの接着剤、エマルジョン系接着剤、液晶パネルの偏光フィルムのベースフィルム等に使用されています。また近年ではガスバリア・フィルムの原料としても注目を集めており、食品包装等で広く使用されています。
金・パラジウム触媒(Au・Pd触媒)の特徴
- エヌ・イー ケムキャットのVAM触媒は、パラジウム+金+酢酸カリウムが担持されたシリカ・ビーズ担体として提供されます。
- 空気中でも経時的な変化が小さく、高い安定性を有する設計です。
- パラジウムと金の担持位置の一致度を向上させた最新タイプが利用可能です。
- パラジウム回収および金回収が可能です。
6ナイロン原料製造用触媒
ナイロンはポリエステルに次いで2番目に多く生産されている合成繊維です。高い耐久性(摩擦に強く、絹の約10倍の耐摩耗性)、高い伸縮性(ポリエステルよりも優れた伸度)、軽量性などの機能面に加えて、染色しやすいという特性から、衣料品を中心に幅広く利用されています。 ナイロンは品種に応じて最適な製造プロセスが選択されます。エヌ・イー ケムキャットのパラジウム触媒は、6ナイロンの原料であるε-カプロラクタムの原料であるシクロヘキサノンの製造やヒドロキシルアミンの製造に使用されています。