ファインケミカル触媒のご紹介

エヌ・イー ケムキャットが提供するファインケミカル触媒の特徴

  • 反応物/反応液からの濾別が容易です。
  • 温度、圧力共に温和な条件で使用可能です。
  • 大気条件下で保管可能で、高い安定性を有しております。
  • 使用前の前処理が不要です。
  • 濾別後の使用済触媒からの貴金属の回収が可能です。
  • 一般的な条件下での使用を想定しています。

水素化反応の代表例

  • ニトロ基の水素化
  • 不飽和結合(アルケン、アルキン)の水素化
  • 三重結合の選択的水素化(アルキン→アルケン)
  • 芳香環の水素化による脂環の生成
  • アルデヒド/ケトンの水素化によるアルコールの生成

その他反応例

  • ケトンの還元アミノ化反応
  • クロスカップリング反応
  • 脱保護反応

50年を超える技術ノウハウを基盤とした貴金属のコントロールが可能です。

→ミクロンオーダーの粉末における貴金属の担持位置や状態の制御

→活性炭やアルミナなど、担持母体の特性に合わせた触媒設計

水素化反応活性と脱ハロゲン反応の抑制を両立したSTAF-1M

還元性官能基(ニトロ基など)とハロゲン基(-Cl、-Brなど)が共存した基質に対して、一般的なPd触媒を用いて水素化反応を行った場合に、ニトロ基の水素化と同時に目的としないハロゲンの脱離が生じ、目的物の収率低下を招いてしまう事があります。

この問題を解決するべく、エヌ・イー ケムキャットでは、Ptに着目し、新規Pt担持カーボン粉末触媒(製品名:STAF-1M)の開発に成功しました。本製品では、従来のPtカーボン触媒に比して、脱ハロゲン反応を抑制し、高選択率で目的生成物を得る事が可能です。

STAF-1Mの特徴

芳香族ハロゲンへの水素化分解反応を抑制した1%Ptカーボン粉末触媒です。
約50%含水品のため、粉末飛散が抑えられ、取扱い性に優れています。
また、含有Pt量が1%であり、資源保護やコスト面で有利となります。
高い反応性を維持し、芳香環からの脱ハロゲンを抑制しながら、目的の官能基を選択的に水素化することが可能です。

新規Ruアルミナ粉末触媒による効率的な芳香環の核水素化反応

芳香環の核水素化反応は、環式飽和炭化水素の構築に有用です。
本反応には、一般的に高温、高水素圧といった厳しい反応条件が必要となり、また、多量の触媒が必要となる場合もあり、コストアップにつながります。
そうした課題を解決するべく、エヌ・イー ケムキャットでは触媒調製法の最適化により、新規Ruアルミナ粉末触媒(製品名:HYAc-5E S-Type)を開発しました。
本製品を用いることで、比較的穏和な条件下で、効率良く芳香環を水素化する事が可能です。