自動車触媒

-モータリゼーション- それは自動車の排気ガスをいかにきれいにするかというテーマとともに成熟してきました。その排気ガスの浄化という大役を担っているのが触媒です。自動車の排気ガスに含まれる人体に有害な物質を、触媒による化学反応によって無害な物質に変化させ、浄化しているのです。エヌ・イー ケムキャットでは、この自動車排気ガス浄化触媒を開発・製造しています。年々厳しくなる自動車排気ガス規制に対応するため、自動車メーカーと緊密なコミュニケーションを図り、耐久性、浄化性能、低温活性、高温耐熱性など、高度なニーズに応える製品を提供しています。

自動車排気ガス浄化の必要性

自動車排気ガスの主な成分

  • 一酸化炭素

    燃料の不完全燃焼で発生。血中ヘモグロビンと結合し、酸素輸送を阻害し中毒症状を引き起こします。

  • 炭化水素

    燃料、潤滑油の燃焼室壁面での未燃焼で発生。肺機能障害の主因となり、オゾン生成能が高い。毒性・発ガン性を示す種(ベンゼン等)を含みます。

  • 窒素酸化物

    燃焼室内でThermal NOxとして発生。光化学活性が高くスモッグ、酸性雨の原因となります。

自動車排気ガスの主な成分

ディーゼル車の場合、上記3成分に加え、下記3つの成分から成る PM(Particulate Matter)も排出されます。

粒子状物質

[1] SOF(Soluble Organic Fraction)→ 可溶性有機化合物
[2] ISOF(Insoluble Organic Fraction)→ 不溶性有機化合物(煤)
[3] Sulfate → 硫酸ミスト

※[1]と[2]は、燃料、潤滑油の不完全燃焼で発生= 肺機能障害の主因。[3]は、燃料中S分の酸化により生成。